Adobe イラストレーターでの入稿データ作成
Adobe イラストレーターは印刷物の制作に適したアプリケーションで、印刷業界では標準的なアプリケーションの一つです。
イラストレーターで入稿データ作成の注意点などをCS5で解説いたします。
ドキュメントのカラーモード
「ファイル」>「ドキュメントのカラーモード」>「YMCKカラー」をチェックします。
ドキュメント内のカラー指定は「カラーパレット」で「YMCK」をチェックしカラーの指定を行なって下さい。
1色刷り(特色1刷りの場合も)の印刷物の場合は、「グレー」を使用してカラーの指定を行なって下さい。
(印刷入稿時には刷り色の指定をDICカラー等でご指定下さい。)
トンボ
「環境設定」>「一般」で「日本式トンボ」にチェックがあることを確認します。
印刷物の仕上がりサイズの長方形を描画し、塗り、線ともにカラーなしとします。描画した長方形を選択した状態で、「オブジェクト」>「トリムマークを作成」でトンボができます。
塗り足し
印刷の仕上がり時に紙の端まで、絵柄や地色を印刷したい場合、入稿用データでは仕上がり位置より外側(通常3mm)まで版を作っておく必要があります。
線の太さ、カラー
線の太さは0.25ポイントを下限とし、線にカラーを指定して下さい。
線のカラーなし、塗りにカラーを指定するとPCの画面上では線が見えていますが、印刷時には不鮮明なものとなってしまいます。(または消えてしまう)
フォント
ドキュメントの完成後にファイルを別名保存して、すべてのフォントをアウトラインにして入稿用データとして下さい。
「選択」>「オブジェクト」>「テキストオブジェクト」、「書式」>「アウトラインを作成」とします。
※アウトライン化する前のファイルも残しておくと後々のためによいでしょう。
テキストオブジェクトやレイヤーにロックが掛かっていると、上記の手順ではアウトライン化がされないテキストが残ってしまいます。「書式」>「フォント検索」を使って確認して下さい。上部の「ドキュメン」の枠内にフォント名がある場合、アウトライン化されていないテキストが残っているということです。ロックを解除して再度アウトライン化を行って下さい。
画像の配置
写真やイラストなどのビットマップ画像を配置する場合は、「ファイル」>「配置」、「リンク」にチェックをして行なって下さい。
また、入稿直前にすべての配置画像のリンクを確認して下さい。「リンク」パレットの「?」アイコンはリンクが切れていることを示しています。(この状態でも編集画面では画像が表示されています。)リンクの再設定をして下さい。
- 入稿の際はイラストレーターのデータと共に、全ての配置画像データもご支給下さい。
レイヤー
入稿時にはレイヤーは全て表示状態にして下さい。また印刷に使用しないレイヤーは必ず削除して下さい。
データ入稿で本の印刷をご検討の方は。
- ホーム >
- データ入稿ガイドライン >
- Adobe イラストレーター